細手長手(ほそでながて)
吉凶禍福につれて人の家に現れるとされる。三・四歳ほどの手の大きさで小さいが、長さは二尺ほどもあるがきわめて細い蔓のようだ姿だという。これらが出た家は、その後、津波や洪水で家ごとなくなった。
佐々木喜善 『遠野のザシキワラシとオシラサマ』より
卍字錫杖(まんじしゃくじょう)
陸奥国岩木山で、猟師である磐治に山の主になるために、現在の主である三面独眼一本脚の主を倒すべく助力を求めたという。卍字と錫杖という二個の鬼の場合もあるが、一体で二面一本脚の怪物であったとも言われる。
佐々木喜善 『東奥異聞』より
佐々木喜善さんの本はぎゅっと詰め込んであって、これで終わりでもいいというくらいの話が入っているイメージがあります。
2014年10月13日
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