2005年05月05日

アンチキリスト

SS 審判の日

 ビルがかつてのバベルのように崩れていく。

 その中でより高く天に聳えるようなビルがあった。その最上階の一室から世界を見下ろすものがあった。

 街の至るところが上がる火の柱を眼下にしながらそれは満足気な表情を

浮かべていた。

「わたしたちの勝利だ。神は油断しすぎた。自らの計画に絶対の自信を持ち、その言葉のままに獣たる自分に三年半の猶予を与えた。それが全ての誤りなのだ。世界は神の手を離れるのだ」

 嘲笑がフロア全体に響き渡る。その笑いが不意に止む。

 一人の男がフロアに現れた。片手には鉄の杖、全身に傷を負い、半死半生に思える。だが、その目はまっすぐにそれ、アンチ・キリストを見ている。

「よくも生きているものだね」

「少し遅れたようだがな。お前の時間は終わったんだよ」

「それはどうかね。既に扉は開かれた。新たな神の力を見るがいい」

  



〜最後の悪魔〜[由来]

 光があるところには闇が生じます。仮面ライダーにはショッカーが、リュウにはゴウキがいるように必ず反発するの物があるのです。

 アンチ・キリスト、彼らもまたキリストと同じく、人の子として生まれてきます。彼らは見目麗しく、性格も謙虚で温厚なのです。才能に溢れ、正義感が強く、偶像崇拝者(=異教徒?)と激しく対立することから、多くの人々に信頼されていきます。そして彼らを愛する人々により王座(=大統領?)へと上げられるのです。そして彼らは多くの奇跡を起こします。山を消し去ったり、島を作り出したり、人とは思えない力です。しかし偶像崇拝者を倒している時の彼の平調は英雄とは思えぬ色がありました。血を好む彼らの手はやがて自らを選んだ人たちにも向かいます。彼らの起こした奇跡によって大地は荒れ果て、瓦礫と荒野と化すのです。

 人々の絶望が決定的になるのはその後です。アンチ・キリストが自ら与えた印を受けたもの以外助ける気はないと明かされるのです。

 しかし闇ある処に光はあります。アンチ・キリストが勝利をおさめたと思った時、真のキリストが現れ、闇は放逐されるのです。そして千年王国が始まるといいます。

 



〜666の獣〜[余談]

 666は悪魔の数字というのは映画の『オーメン』シリーズで有名になりましたね。自分たちはその程度ですが666はキリスト教徒にとってはな数なのです。それはヨハネの福音書にあるこの記述のためです。

『知るものして獣の番号を数えよ。それはその人間の番号なればなり。600と三つの20と6なり』

 合計すると666ですね。

 さてその獣はどんなものかというと、黙示録に載るものをさしています。頭は七つ、角には十の冠があり、頭には神を汚す名がついている。その身体は豹に似ていて、脚は熊、口はライオンのようだといいます。これはローマ帝国を支配した十人の王と七つの丘を示すといわれています。黙示録の書かれた当時、弾圧してきたローマを示しています。それに次いで現れたもう一体の獣、子羊のように二本の角を持つ獣。これが獣の数字を持つアンチ・キリストなのです。実際成立した年代を考えると、それはローマのネロ皇帝を示すらしいですが、今は誰をさすのでしょうね。
posted by 九十九屋さんた at 08:38| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 白澤図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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