2012年10月14日

キョンシー 僵尸がテレビに帰ってきましたね


2012年の10月。キョンシーがテレビに帰ってきました。
 
 その名も好好(ハオハオ)! キョンシーガール
 http://www.tv-tokyo.co.jp/kyonc/

 物語のヒロインは川島海荷さん。本人役といいますか、アイドル、大学生としても忙しい川島さんは、テレビ番組「なんでも鑑定団」に出演の為、自宅の蔵で探索。「封印」と書かれた奇妙な鍋を見つますが、蓋を開けてしまうと、中から101匹の凶悪なキョンシーが解放されます。
 キョンシー退治をお札に頼まれる川島さんですが、状況に困惑します。しかし、ファンがキョンシーの被害にあったことを知った川島さんは、責任を取って凶悪なキョンシー退治に乗り出したのです。
 全11回予定なので、見てない方はお早めに。

以下は昔出していたモンスター紹介メルマガ『白澤図』より
僵尸

SS 祖父の思い出

 祖父は戦争で大陸にいった世代です。

 祖父が兵隊というと不思議な気がします。気性が優しく、手先の器用さと、技術もあった人ですから。それは若いうちも同じで、どうせ兵隊に出されるならと技術屋として入隊し、満州にいたといいます。

 祖父は、ある夜のこと、整備が終わり、眠ろうとしていたそうです。

 その時、祖父は奇妙な物音を聞きました。外に出ますと、誰かが飛び跳ねています。

 奇妙なことだと思って祖父が暫く眺めておりますと、その人影が体中白いのに気付きました。何か着ているとかと思ってじっと見ると何かに覆われているのに気付きました。そう体中から白い毛を生やしているのです。

 歩哨が気付いたらしくそれに近づいていきました。日本語で何かいっているようですが、人影は歩哨に近づきました。

 鈍い音が響きました。歩哨の首はねじ切られ、血が流れています。

 祖父は意識を失い、起きた時は医務室だったそうです。

 祖父はそれが何か知らないようでしたが、とても強く残っていたらしく孫のわたしに話してくれました。

 今思うと多分それがキョンシーなんですよね。

 



〜死後硬直〜 [由来]

 キョンシーは漢字で書くと僵尸と書きます。僵はたおれる(たふる)。体がこわばって伸びてしまう。尸は死体のことですから、死後硬直した死体を示しています。

 また、僵尸という言葉は妖怪の名でなく、倒れた死体という意味もあって『僵尸千里、流血頃畝=僵尸千里、血を頃畝に流す』という記述を史記に見る事ができます。

 どうして死体がキョンシーになるかというと、地面に埋められた死体が腐らずに(死蝋のようなものか?)に千年あまりが過ぎることを伏尸といいます。それが大地の気を吸って動くようになり人に害を与えるようになるといいます。それがキョンシーこと僵尸なのです。

 その人間の死体がキョンシー化するのを利用するのが「跳屍送尸術」です。中國では生まれた瞬間からその土地の土地神に管理され、死もその管理下にあります。だから他の土地で死んだものは死んでも行く当てがないのです。そこで死体を故郷に運ばなくてはなりません。そこでこの死体を操り歩かせる術ができたのです。操っているといっても仮初の生を与えているのですが、時には暴走することもあったようです。



〜中國の死〜 [余談]

 中國のこうした死に関わる存在を見ていると2つに大別されます。肉体があるものと、魄のみがあるものです。

 肉体があるものはキョンシーが代表で、魄の方は幽鬼ですね。この2つを比べて見ると性質の違いに驚かされます。キョンシーの方は凶暴で、人を襲ったり、墓場を荒らしたりしますが、幽鬼の方は人間に協力したり、恋や結婚までしたりと人間のように振舞います。

 それはなぜかと考えると中國の死生観が影響していると思われます。中國では人間のたましいは魂魄によってできているとされています。魂は陽のたましいで死んだら体から抜けて天に戻るといいます。魄は陰のたましいで地上に残り、土地神の治める幽鬼の世界に入るといいます。そして死体には何も残っていないのです。だから大地の精気を受けて動き出した肉体は、生前の人格とは関係なく、ただ動いている仮初の存在に過ぎないのです。だから人間ならしないようなふるまいをするわけです。

キョンシーを描いた作品としてはやはり1990年代にブームになった霊幻道士がやはりよいと思います。

 

 
posted by 九十九屋さんた at 22:51| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 白澤図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック