2005年05月04日

ゴ−スト

SS 遺志の発言

 ロディ・ファーランドは愛用の大剣を小脇に起き待っていた。幽霊が出るのを。

 巨大な広間の中にいるのはロディのみ。暖炉の火が煌煌とロディの顔を赤く染めている。

 ロディの待っているのは数日前に急死したクルジム・オムニ伯であった。彼は生者ではない。彼は数日前に死んだ。しかし、昨日も一昨日もこの場所で目撃されたという。

 神官のアル・ナスラインによれば、亡者の意思は弱くとも数日、強ければ

数十、数百年のレベルで存在するという。

 あの父祖の闇に引きずり込まれそうになる彼の魂を救い、浄化することがで

きればハイレム・オムニ、かの吸血鬼の力を弱めることができるだずだった。

 暖炉の火が震えた。

 室温が不意に下がり始めているのが分かる。

 火が消え、部屋は外からの白い月明かりのみが室内を照らしている。

 その中でより深い青が見えた。

 それは少しづつ動き人の姿をとり始める。

「オムニ伯」

 声に答えるようにオムニ伯はロディを見た。

 ロディは大剣を構えた。

 既に会話の必要はなかった。

 そこに立つオムニ伯爵には既に敵意しかないことを。





〜ゴースト〜[由来]

 語源はドイツ語のGEISTから来ました。これはいわば祖霊と言われるもので、この言葉から英語でいうゲストも生まれたといいます。現在では「目に見えないもの」「かげにかくれたもの」などの意を表すようになっていてテレビ放送で入るノイズや、印刷物で三原色がずれていたりするのをゴーストというわけです。

 狭義の幽霊は『ゴーストバスターズ』のロゴに書かれているような白いシーツをかぶった幽霊を指します。

 こうしたゴーストには寿命があるようで、そういった現象が起こるのはだいたい400年くらいと言われています。この説を考えて見ると日本でも天神さまが祟った期間もそう長くなかったので納得できますね。もっとも祟る人間が全て消えたからという話もありますが。よく『七代先まで祟る』というのは七代まで生き残らせはしないという事ですからね。

 ゴーストにはいくつかの出現理由があります。第一に恨みや、あまりに強い感情で刻まれてしまった霊です。お岩さんや、戦場跡に出る幽霊がこのタイプですね。第二に愛する人の為に出てくる霊。友人の危機に対して出る霊や、最後のお別れに幽霊が来るタイプの話です。日本だと雨月物語の『菊花の契り』とかがそういう話ですね。虫の報せもこれに類するのかもしれないです。

 ゴーストが出てくる話でお勧めなのは前述の雨月物語の『吉備津の釜』ですね。これはもう恐ろしいですよ。

 

 

〜憑く霊たち〜 [余談]

  ゴーストには憑依と呼ばれる性質があります。それは最初は予言や

不思議な力を与え、最終的には取り付いた人間をのっとります。なってしまうともう本人の人格は破壊されたといっていいでしょ。それが悪魔憑きやキツネ憑きと呼ばれる現象ですね。

 最初は悪霊の仕業と言われていたこれらは現在では多重人格などの精神疾患やヒステリーといわれています。

 しかしなおイギリスでは悪魔払い専門の牧師集団を持っておりますし、法王庁にもエクソシストがいます。

 現在、霊界や他の天体からのメッセージを受ける良い憑依ともいえる流れがあります。でも、それは過信すると自分を捨てて何かの道具になるような気がするのですが、どうでしょう?
posted by 九十九屋さんた at 09:47| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 白澤図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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