2005年05月04日

リザードマン(ハチュウジン)

SS 冷血の恐怖  

 自分がどんなところに迷い込んだのか、初めて神官のアル・ナスラインは理解していた。

 砂漠のオアシスで聞かれたトカゲ人の襲撃。大規模な盗賊程度だと思っていた考えはあまかった。

 トカゲ人たちは何時の間にか訓練され、国といっていい規模に成長していた。

 今襲われれば街は廃墟と化すだろう。

 生贄として彼らの信仰する邪神に捧げられそうになって初めてそう思うのは死を前にした平静さのためだろうか?。

 視界一杯に広がるトカゲ人たちは司祭である双頭のトカゲ人の言葉を聞きながら叫びを上げた。

 彼らはこの儀式の後、砂漠を超え、街を襲おうとしているのだ。

 アルはレテ神のペンダントに触れた。

「レテよ、心弱き私に力をお貸しください」

 アルは拘束を振り切り、双頭の司祭に向かっていった。



 

〜壁画〜[由来]

 ケツアルコトルや、ナーガ、ジョカ。爬虫類的の特徴を持つ神々はかつて神話の中を闊歩していましたが、人間の姿を持つ神々があらわれるにつれ、彼らは悪役やモンスターとなり姿を消していきました。その残滓とでも言うように南米には二足歩行する爬虫類のような外見をした生物の壁画を見る事ができます。それに着想を得たアメリカの冒険小説家エイヴラム・メリットはその絵を元にして獣人を小説に登場させ、リザードマンと名づけました。

 

〜実際のハチュウ人〜 [余談]

 一頃恐竜ブームであった時代に恐竜が進化した姿である恐竜人(SauroSapiens)の姿をテレビや雑誌で見た方も多いと思います。それは恐竜の歴史が2億4千万年と長く、ステニコサウルスのように一部の恐竜は目が顔の正面に向いているために立体視ができ、手も物を持ちやすいように進化していたといいます。もし彼らがそのまま進化していたら地上の支配者になっていたかもしれません。

 今回題名は冷血の恐怖ですけど、実際恐竜は今では恒温動物と言われており。

その進化したと思われるトカゲ人も冷血ではない算段が高いですね。

 ハチュウ人が出てくるものというとクトルー神話の一作にあたるラムレイの『大いなる帰還』があります。この小説の中でのハチュウ人は幼年期人間の中に潜み最終的にはその故郷に帰っていく一族です。
posted by 九十九屋さんた at 09:40| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 白澤図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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