2007年06月03日

ゲゲゲの鬼太郎 第10話 雷獣

 今回は雷獣です。

 お話としては普遍な、人間が封印を破り、鬼太郎が助けにきてくれるというものでした。

 ちょうど昨年の今頃雷獣の記事を書いたんで、そのままタイトル変更しました。
 もともとは「雷と共に現れるもの」だったものです。


 梅雨の時期、夕立の中、夜の闇、光と轟音を引き連れてくる雷は。古来より神の力とされてきました。
 日本では天神さまこと菅原道真や雷神。仏教では帝釈天。ギリシア神話ではゼウス。北欧ではトール。それは天の強大な力であり、まさに神が起こす神鳴りであったわけです。
 
 そんな雷を好み、また稲光と共に地上に来るとされる生き物がいます。雷雲の中を歩き回るその生き物は雷獣と呼ばれます。
 雷獣は時折雷の日に落ちてきます。そして空に帰るときは樹に爪あとを残していくといいます。地方によっては雷獣が帰りやすいように竹をたてておく地方もあります。空以外に山中にいるとされ、時には捕らえられ食べられたり、見世物として江戸や京都に送られたといいます。

 大きさは犬か猫ほど。とここまでは大よそ同じなのですが、これから先はとても違いがあります。


・小型の犬に似て灰色で、長い頭と狐に似た尾、鷲のようにとがった爪をもつもの

・鼬のようなもの。

・3本の尻尾をもつもの6本の手足をもつもの、

・薄赤くネズミのような姿をしているもの耳が立っているもの

・カワウソのようなもの

・蟹のような顔を持つ、ハサミのような爪を持つもの
 

 自分も一度雷獣のミイラを見たのですが、運悪くこげた猫のように思えました。つまり雷獣とは、正体の分からない雷の日に現れる動物の総称なのです。

 しかし、その正体の一つではないかと言われている生き物がうちの庭に(千葉県船橋市に)時折でるのです。

 大きさは60センチあまりで、長い尻尾を持っており、額から鼻にかけて、まっすぐな白い線がはいっています。
 我が家に時折出るのですが、初めて見たときは驚いたものです。雷の日に不意に飛び出してきたのならば、まさに妖怪だと思えるのに十分な大きさでした。

PICT1660.JPG

hakubi.jpg


 では、ハクビシンが雷獣一般の正体かといえばそうでもないようで、まして江戸時代にいたかどうかは分かっておりません。



 さて、妖怪は零落した神であるというのは、柳田國男説であり、聞かれたことはあると思います。しかし、雷獣というのは、実在の獣として多く記録されています。それは当時の価値観も反映されていると思うのです。

 江戸時代というのは、本草学という学問がありました。本草学というのは当時植物から多くの薬が作られていた事から、草(植物)を本にしたものという意味で、薬学ともいえます。そのため、植物だけでなく、動物や鉱物など、薬になる、役に立ちそうなものを調べる学問となりました。雷獣の記録は、そうした視点から残されているように思えます。もっとも当時の事典である和漢三才図会を見ると、今では妖怪に含まれるものの姿を多く見ることができますが。


 さて、雷獣に関して興味をもたれた方は、熊倉隆敏さんのマンガ『もっけ(勿怪)』4巻に収録された話を見ていただくとよいと思います。

posted by 九十九屋さんた at 19:30| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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