2009年05月25日

かぶきりこぞうのこと-瓶詰め妖怪@bottle_youkai に便乗して-

千葉代表な妖怪とは

 最近、とあるアニメ作品に関連して、各県ごとに代表的な妖怪を投票で決める企画がありました。
 さて、千葉県はどの妖怪になったかといいますと、かぶきり小僧となりました。
 ?っと思われる方がいらっしゃるかもしれません。そんなのしらないと。

 あるとき、上総といいますから、今の千葉県か茨城県の田舎で、長太郎という少年が友達数人と遊んでいました。
 長太郎は気づきます。いつの間にか、友達だけで遊んでいたはずなのに、おかっぱ頭の子供が混じって、一緒になって遊んでいます。
 長太郎は近所に住む子供かと思いましたが、その顔は着物で隠されていて見えません。どこの子だろうと長太郎は思いました。同じ事を友達も考えたらしく、いつの間にか騒ぎになっています。
 顔を見れば分かると、その子供の顔をみなが見ようとします。
 奇妙なのは顔を隠している事だけではありませんでした。いくら周りから騒がれても、その子は声を上げようとしませんでした。
 もみ合っているうちに、着物が引っ張られると、その腕は毛むくじゃらでした。
 化け物だ。そう思った子供たちは一斉に逃げ出しました。
 子供たちの騒ぎを聞きつけた大人たちが、おかっぱの子を追い始めます。
 おかっぱの子は林に逃げ込みます。そして大人たちが見つけたのは投げ捨てられた着物でした。
 おかっぱの子の姿はなく、大きな狢だけがどこかへと走り去っていきました。

 と、この子が選ばれたわけですが、どうでしょうか
 
 名前の由来
 かぶきり小僧の名前の由来は、その子の髪型にあります。かぶきりとは禿をさす言葉です。禿はおかっぱ頭に似た髪型です。しかし、禿はそれほど珍しい特徴ではありません。
 同じような小僧の妖怪といえば、一つ目小僧や、豆腐小僧といったものがいます。彼らを思い出していただければ分かるのですが、その名で呼ばれるのは、もっとも目立つ部分が名前となっているといえますそう考えると、かぶきり小僧は特徴がないともいえるのです。
 そのせいか、かぶきり小僧には同じような仲間がいるらしく、さびしい山道や夜道に出て、水や茶を勧めるものもあります。
 また、同じような、カブキリと呼ばれる秋田に伝わる物は、座敷童のような伝承となっており、去ると幸運も失うとされました。

 ところで、かぶきり小僧の話は、江戸時代に書かれた本に、大きくなった長太郎からの伝聞という形で書かれています。そう考えると、長太郎が話さなければ記録されなかったということでは、とても貴重ではないかと。
 少し話がずれますが、妖怪の話というのは、話さないと生まれませんし、伝えられなくなってしまうと消えてしまいます。
 この時代、webの発達があるのでそうともいえませんが、皆さんの家のどこかにラクガキと思われてしまわれてしまっている絵巻物とかありましたら試しに広げてみてみてください。もしかしたら、古くて新しい妖怪がそこにいるかもしれません。そしてできたら自分に教えてください(笑)
posted by 九十九屋さんた at 21:28| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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